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Strawberry Path Jimmy & Hiro
■ When THe Ravan Has Come To The Earth
■ 1971年3月録音
1) I GOTTA SEE MY GYPSY WOMAN *
2) WOMAN CALLED YELLOW "Z"
3) THE SECOND FATE *
4) FIVE MORE PENNIES *
5) MAXIMUM SPEED OF MUJI BIRD *
6) LEAVE ME WOMAN *
7) MARY JANE ON MY MIND *
8) SPHERICAL ILLUSION
9) WHEN THE RAVEN HAS COME TO THE EARTH *
■ Strawberry PathはFLIED EGGの前身であり、正式メンバは、成毛滋と角田ヒロの二人ですが、ベースに江藤勲を起用し、柳ジョージも1曲歌っています。
全体的に成毛さんは、レスリーをちゃんと使ったHammondを弾いています。6曲目は、15秒のクラシックがかったHammondのソロです。7曲目では、ロック系のHammondのソロが聴けます。9曲目は、プログレ的なイメージを持った曲で、フルートがメインテーマを吹いています。本当は英語のナレーションが入るはずだったそうですが、ナレータの突然の帰国によって実現できず、完全なインストルメンタルとなっています。この曲では、残念ながらハモンドは隠し味に使われているだけです。
このアルバムでは、ギターの音色は発展途上ですが、Hammondの音はけっこういい線いっています。このころから下三本って言っていたように記憶しています。
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FLIED EGG
■ Dr. SIEGEL'S FLIED EGG SHOOTING MACHINE
■ 1971から72年録音
1) Dr. Siegel's Fried Egg Shooting Machine *
2) Rolling Down the Broadway *
3) I love you
4) Burning Fever
5) Plastic Fantasy *
6) 15 Seconds of schizophrenic Sabbath
7) I'm gonna see my baby tonight *
8) Oke-kus *
9) Someday
10) Guide me to the quietness *
■ FLIED EGGは、成毛滋、角田ヒロ、高中正義のトリオですが、マルチトラック録音などを駆使して音の厚みはそうとうのものとなっています。オルガンとは関係ないですが、ギターの音色は曲ごとに異なり、曲のイメージに最もふさわしい音色で録音されています。音色作りは、おそらくシールド1本+Cry
Babyだけで、アンプの裏からマイクで撮るなどのテクニックを駆使していたと思います。
2曲目にオルガンソロがはいっています。ギターソロへつなぐあたりは、とても自然ですが同じ人が演奏しているので当然といえば当然です。5曲目は、高中の曲ですがHammondが効果的に使われていてアコースティックな独特の雰囲気をかもし出しています。8曲目は、曲名からもわかるようにELP的な曲となっていて、ハモンドがエマーソンぽく鳴っています。10曲目はけっこう大作で、Hammondがギターよりも重要な役割を演じています。オルガン演奏自体はテクニックを駆使したものではありませんが、ゆっくりとしたグリスと音色に魅せられてしまいます。私のオルガンのルーツであり(笑)、FLIED EGGの最高アルバムです。当時の海外のバンドと比べても遜色ないか、それ以上の実力を感じさせます。
音には、関係ないですがジャケットの左側にレレレのおじさんが隠し絵で書かれています。わかりますか?
ジャケットデザインは、亡くなった景山民夫さんです。
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FLIED EGG
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good bye FLIED EGG
■ 1972年録音
1) LEAVE ME WOMAN
2) ROLLING DOWN THE BROADWAY
3) ROCK ME BABY
4) FIVE MORE PENNIES
5) BEFORE YOU DESCEND
6) OUT TO THE SEA *
7) GOODBYE MY FRIENDS *
8) 521 SECONDS SCHIZOPHRENIC SYMPHONY *
■ A面が日比谷屋音でのライブ、B面がスタジオ録音となっています。A面には4曲が格納されていますが、オルガンはありません。
オルガンの入っている曲が少なく、少し寂しいですが、6曲目からオルガンが登場します。この曲は高中の曲ですが、高中の曲はその後の彼の曲とは大きく異なり、どれも抑うつされた暗いイメージで始まり、ギターがはじけるという構成となっています。8曲目は4楽章からなる交響曲となっており、Hammondがテーマを奏で、ギターがソロをとるというつくりとなっていますが、オルガン好きでも退屈しない演奏となっていて、72年に日本でもここまで演奏できる人がいたということに改めて驚きます。
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LONDON NOTES
■ 成毛滋
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1971年録音
1) If Everyone
2) She Was A Country Girl *
3) Remember? *
4) Running Away From Me *
5) Everybody Needs A Little Loving *
6) When Love Comes Knocking
7) A Touch Of Moonlight
8) It Was Sweet Of You
9) Come Out Fighting *
10) The Road Just Goes On *
11) Paint Yourself Pretty *
■ このアルバムは、成毛滋が1971年にロンドンで録音したもので、年代的には、なぜかFLIED
EGGと重なっており、レーベルもマッシュルームで異なります。
オルガンが入っている曲に*印を付けていますが、クレジットによるとオルガンやピアノは成毛滋ではなく、Graham
Toddという人が弾いています。オルガンは、隠し味的にしか使われていないため、オルガン目当てで、このアルバムを聴くと、がっかりするかもしれません(70年代初頭のロックでの通常のハモンドの使い方を知りたいというのであれば、けっこう良いかもしれませんが・・・)。
なお、ギターも明らかに成毛滋と分かるものもありますが、別の人も弾いているので、どちらなのかはっきりしないものもあります。なお、前半の曲ではスチールギターが鳴っており、ちょっとカントリーっぽい曲もあります。
よく言えば実験的、悪く言えば中途半端なアルバムだと思います。成毛滋ご本人とお話ししたときに、「このページにはLONDON
NOTESがないね。」と指摘されていたので追加しました。
最後に、Paint Yourself Prettyですが、Good bye FLIED
EGGに収録されているあの曲の前身では?と思うのは私だけでしょうか?
※画像などの情報は復刻版(CD版)から引用しました。 |