Mauri Sanchisは、スペインのオルガニストです。ジャンル的には、smooth jazzということですが、アーバンで、けだるく、かつセンシティブなイメージのアルバムとなっています。Fender Rhodesも一曲だけ弾いていますが、あくまでも主体はHammond B-3です。特に気になる曲をいくつか・・・  ice coldでは、クリックノイズがとても効果的に使われています。また、lonnie's tuneは、その名のとおり、Lonnie Smithにささげる曲ですが、JTQ的な味付けのされたおもしろい曲となっています。アーバンなオルガンのCDは、ほとんどないので、アーバン派には特にお勧めです。それにしても、アルバム全体に漂うこのけだるさは、いったいなんなのだろうか・・・
★★★★

ある日、彼からメールをもらい新しいCDのレコーディングに参加してくれということで、英語の録音を送りました。喋る内容は、Hammondについてなんでも良いよということで。その他にも多くのHammondファンが参加して、9曲目のBeauty In The Bが出来上がりました。この曲はラップですが、喋っている内容は書籍のBeauty In The Bの内容となっており、設定はJazz Clubです。彼は、アーバンなジャズですが、1枚目のless is moreと比べて、さらに洗練されてきました。1枚のCDを作るのに年単位の時間をかけてじっくり作るのが彼の現在のやり方です。ちなみに、このCDにはMaking Ofのビデオが入っていて、そちらもなかなか楽しめます。
★★★★☆