Keyboard Exchange International

jホームページ http://www.b3world.com/     http://www.keyboardexchange.com/
住所 6914 Hanging Moss Rd. Orlando, FL 32807
訪問 2004年3月
   
  このお店は、いわゆるファミリービジネスで、30年の実績があるそうです。今では珍しいハモンドのスピードショップというかカスタムショップでもあり、購入者の要求に合わせて、ハモンドをカスタマイズしてくれます。ここのショップは、在庫も豊富で全世界に輸出し、Cratingも 見せてもらいましたが、しっかりしたものを作ってくれます。エンジニアリングもしっかりしていて、かつてのHammond Organ Companyに勤めていた人もいるそうです。
外観は、こんな感じです。OrlandoのDowntownから、車で15分くらいのところにあります。有名なDisney Worldからも約1時間で着きます。このビル全体を、Keyboard Exchange Internationalが使用しています。常に開いているとは限らないので、事前に予約を取ってから行ったほうが良いでしょう。
上の写真の入り口を入ったところが、ショールームになっています。ここだけで、10数台のB-3、C-3が置いてありました。数は少ないですが、左に少しだけ見えるチャーチオルガンも置いてあります。小さくて見難いですが、Hammond、Leslieのショップ用のデコレーションも大切に、飾ってありました。なんか、30年前にタイムスリップしたようです。(笑)
ショールームの反対側から入り口側を見たところです。黒いB-3がいくつか見えます。
彼は、お店に遊びに来ていたゴスペル・オルガニストのE. Dale Staffordさんで、Orlandoで一番のゴスペルオルガニストだそうです。ゴスペルオルガンを何曲も演奏してくれました。この写真では、ジャズオルガンのように左手が下鍵盤、右手が上鍵盤を弾いていますが、逆になることもあり、自由に演奏しているように見えます。ちなみに、ベースは足鍵盤だけです。ゴスペル・オルガニストは、日本にはいないと思いますが、チャンスがあれば一度聴かれることをお勧めします。いわゆるジャズオルガンとは、ぜんぜん違う奏法ですが、 聴けば感動すると思います。
ここのショップの特徴は、上にも書いたようにカスタムショップであることです。この部屋は、オルガンやレスリーのキャビネットのメンテナンスの部屋で、伺った時にはレスリーの塗装中でした。 彼は、この店一のGood Looking Guyだそうです。確かにカッコいい。
上の部屋の反対側です。塗装の終わったオルガンや、ペダル、ベンチなどがたくさん見えます。
ここは、電気関係のメンテナンスの部屋です。ご覧のようにB-3のメンテナンス中でした。
ここは、いわゆる倉庫です。15台くらいのA-100、B-3、C-3が置いてありました。在庫は、この写真のように豊富です。
さて、ここからはカスタムショップとしての製品の説明です。
まず、BlondeのB-3です。そんなのあったのかなぁと思う人もいるでしょう。キャビネット、ベンチは、新しく作ったものです。
また、ペダル用のドローバーは、通常、16フィートと8フィートですが、このオルガンは、16フィートが2本になっています。つまり、 二本目いっぱい引けば、通常の16フィートの音が、1.5倍から2倍の大きさで出ます。ゴスペルオルガニストは、大きな音のペダルベースを好むので、このようにカスタマイズしてあるとのことでした。
なんと、このオルガンにはMIDI OUTが付いていました。多列接点は、どうしたのか聞いたところ、多列接点はそのままで、別の接点をMIDI用に追加したそうです。写真の赤いボタンを押すと、MIDI OUTが働きます。
これは、B-3のチョップです。ケース自体は、ドイツの物を使用していて、ここで組み上げたそうです。写真では見難いですが、Trek IIのレスリースイッチが下鍵盤のプリセットの左に付いています。通常の場所だと、どうしてもぶつけて壊してしまうそうです。
キャビネットのふたを閉めた外観は、こんな感じです。残念ながらペダルはオプションで、そのペダルの音源はTrek IIのストリングベースになってしまうそうです。
   
ここのお店には、いくつか質問してきましたので、その内容を掲載します。

Q1 日本へは輸出するのか?
もちろんする。輸送料は問い合わせて欲しい。
オルガンとレスリーのCratingは、合計で$460程度かかる。

Q2 パーツだけでも売るのか?
あまり売らないようにしている。というのは、ベンチ1台を売るのにも、けっこう時間的がかかり、それなら丸ごと売ったほうが良いからである。でも、売ることもあるので、問い合わせて欲しい。ちなみにベンチを買うのであれば、オルガンの写真を送って欲しい。なるべく、オルガンの色に合わせたベンチを送るためである。

Q3 オルガンの売り方は?
1.メンテナンスせずに、現状のまま売る。2.メンテナンスして売る。3.カスタムオルガンを売るの3種類を購入者が選べる。日本から試奏に来るのが大変であれば、オルガンの外観と、われわれが希望のオルガンを演奏したビデオを、購入希望者には無料で送るシステムがあるので利用して欲しい。
注(高木):ここのオーナーは、アマチュアとしてはかなりうまいほうです。

Q4 Hammond Organ Companyから購入したまま一度も開けていない箱入りのB-3があると聞いたが?
箱入りのオルガンは、2004年1月2日に箱から出して状態をチェック中である。箱からは出してしまったが、この状態で買いたい人がいれば、もちろん販売する。外観も音も、問題ない状態である。ちなみに、オルガンは、1974年製である。
注(高木):箱から出したときの様子がビデオに撮ってあるので、ここに来れば、見せてもらえます。ビデオを見せてもらいましたが、ある意味、歴史的な瞬間でした。
 

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